
大阪市中央区 谷町6丁目駅から徒歩2分にあります。
Akira鍼灸Conditioning Labの冨金原です。
主に肩こり、腰痛など慢性の痛みや不調の改善を得意としています。
改善方法として、鍼灸、整体、自体重エクササイズを適切な評価の基に処方しています。
「雨の日が近づくと頭がズキズキする」
「後頭部あたりがピリピリして辛い」
「頭に重いものを乗せている感じがする」
こういったお声、Aikra鍼灸Conditioning Labではよく聞きます。
特に春や秋の季節の変わり目は、気圧や気温のアップダウンが激しく、自律神経のバランスが乱れやすいです。
その結果、頭痛や肩こり、だるさを感じやすくなります。
特に気圧の変化で頭痛がする人は多くみられますが、その症状や程度は人それぞれです。
頭痛は原因や症状によって、医学的に大きく3つのタイプに分かれています。
頭痛のタイプによって対処法は違ってくるので、気圧の変化で、どのような頭痛が起きやすいのか、まずは知る事が大切です。
なぜ気圧の変化で頭痛が起こるの?
そもそも、気圧とは何か知っていますか?
気圧は「空気の圧力」
空気にも重さがあり、地球上にある空気の重さによってかかる圧力のことを気圧といいます。
気圧は空気の温度や流れ方によって、大きくなったり小さくなったりします。
天気予報で聞く「高気圧」は周囲より重たい空気が集まり圧が高くなっています。
逆に「低気圧」は周囲より空気が軽く圧が低くなっています。
春と秋は、この「低気圧」が発生しやすい時期で寒暖差もあるので体調を崩しやすいのです。
低気圧が近づくと、身体はまるで「標高の高い山」にいるような状態になります。
気圧が下がると体の外の圧力が下がるため、血管が拡張しやすくなり、脳の血管や周囲の神経が刺激されてズキズキと痛みやすくなります。
この気圧の変化は自律神経に大きな影響を与えます。
自律神経は血管の拡張や収縮を自動調整して、血圧や心拍などをコントロールしています。
この交感神経と副交感神経の切り替えによって気圧の変化に対応しているのですが、
疲れやストレスによって自律神経が乱れていると、気圧の変化に合わせてスイッチの切り替えがうまくいかず、頭痛や倦怠感が出やすくなるのです。

頭痛には3つのタイプがあります
頭痛は、タイプによって現れ方が違うのがポイントです。
あなたは、どのタイプに当てはまるでしょうか?
緊張性頭痛
・頭痛で最も多いタイプ
・ 後頭部〜こめかみにかけて「締めつけられるような」鈍い痛み
・ダラダラ続く頭部全体の重い痛み
・日常生活的な動作などで悪化しない
・数時間〜数日続く。慢性化しやすい
主な原因:首・肩の筋肉のこわばり、ストレス、自律神経の乱れ
長時間のデスクワークやスマホなどが誘因。
気圧の変化によるストレスで筋肉もこわばりやすく、悪化しやすい傾向があります。
片頭痛
・こめかみ〜目の奥にかけて「ズキズキ」「拍動するような」痛み
・ 片側に起こることが多い(両側の場合もあり)
・吐き気や光・音への過敏を伴います。
・頭痛の前に目の前がキラキラした光が現れて見えづらくなる。(閃輝暗点)
・数時間〜3日ほど続く
主な原因:三叉神経が関与、脳血管の拡張、、気圧変化
特に気圧の変化は片頭痛の大きな誘因のひとつ。気圧の変化で閃輝暗点の症状がでやすいようです。
また、片頭痛の際に光や音、匂いに敏感になったり不快になったりするケースもあります。
片頭痛の特徴として、血行を良くすると悪化します。
そのため、頭痛のない日頃から首肩のこりなどへのアプローチが大切になります。
群発性頭痛
・ 目の奥に「えぐられるような激痛」が特徴
・夜間や睡眠中に発作的に起こりやすい
・目の充血や涙、鼻水や鼻詰まり、顔面の発汗などが伴いやすい
・ 毎日ほぼ決まった時間に1〜2回発作。1回15分〜3時間
・数週間〜数か月続く「群発期」がある
原因:視床下部(体内時計)の異常、三叉神経系血管拡張、自律神経反射など
群発性頭痛のメカニズムは完全に解明されていません。
気圧変化でより強く痛みを感じる場合があります。
ストレスやアルコールが引き金になりやすい頭痛です。
発作は非常に強く、普通の鎮痛剤は効かないです。
発作が起きている人は酸素吸入や注射が有効とされているため、まずは医療機関での診断が必要です。
| 頭痛タイプ | 痛みの特徴 | 主な原因 | 典型的な誘因 | 鍼灸での対応 |
| 緊張性頭痛 | 鈍い・締め付け感 | 筋肉のこわばり・ストレス | 姿勢不良・季節の変わり目 | 筋緊張緩和・自律神経調整 |
| 片頭痛 | 拍動性・片側 | 血管拡張・三叉神経 | 気圧変化・ホルモン・睡眠 | 自律神経・血流・体質調整 |
| 群発性頭痛 | 目の奥の激痛 | 視床下部・血管・神経反応 | 生活リズム・飲酒・気圧 | 発作期以外で体質ケア・予防 |
鍼灸で「気圧に強い身体」をつくる
東洋医学では、季節の変わり目の頭痛は「湿(しつ)」と「気の滞り」が関係すると考えます。
- 湿(しつ):体内に余分な水分が溜まり、巡りを悪くし怠さや痛みになる
- 気滞(きたい):ストレスや季節変化で気の流れが滞り、頭や肩に重さが出る
鍼灸では、「湿」や「気」の滞りを巡らす事で体調を整えます。
例えるなら、余分な老廃物を取り除いて、自己治癒力をサポートするイメージです。
そして、気圧と自律神経は頭痛と密接に関係しています。
自律神経は意識的にコントロールできませんが、鍼灸で整えることで頭痛や自律神経の乱れからくる不調に対応できるようになります。
鍼灸で自律神経を整える事で、次のような効果が期待できます。
- 筋肉の緊張をゆるめ、痛みの軽減
- 血流と「気」の巡りを改善
- グッスリ眠れるようになって睡眠の質アップ
- 胃腸の働きが良くなり食欲、便秘、下痢などの改善
天候や気圧は自分の力で変えることはできませんが、不調を気圧のせいにしたままにするのでは体は変わっていきません。
できるだけ自分から体調をコントロールするという主体的な形に変えていけるのが理想です。
そうして、定期的なケアを続けることで、「気圧に振り回される頭痛」から解放される方も少なくありません。
自分でできる!頭痛のセルフケア習慣
①首のセルフマッサージ
首には自律神経がたくさん通っています。
胸鎖乳突筋という筋肉を緩めると効果的です。

胸鎖乳突筋は耳の後ろから鎖骨の内側端についている筋肉で、顔を右に振り向いた時に左側に浮き上がってくる筋肉をみつけてください。
その筋肉を親指と人差し指の腹で軽くつまんで揺らすだけです。
筋肉に沿って揺らす位置を徐々にずらしていき、上中下3箇所ほど揺らしてあげると十分です。
②セルフツボ押しで整える
ツボ押しは、痛みの緩和にも有効ですが、より良いのは頭痛が出る前に予防のために押しておくのがオススメです。
ツボ押しは、「イタ気持ちいい」くらいの強さで、3秒キープ✖️3回を目安に行ってください。
百会
頭頂部で、体の中心を通る線と左右の耳先を結んだ線の交わるところ。

足臨泣と内関
偏頭痛の時は、頭の血流を良くすると悪化する可能性があるので手足のツボ刺激がおすすめ
足臨泣:足の薬指と小指の骨の間を足首に向かって撫であげて止まるところ

内関:手首の内側、横じわから肘に向かって指3本幅にあるところ。手のひらを握って浮き出てくる2本の腱の中心。

「内関」はストレスを感じた時や吐き気がある時にも有効です。
太陽
こめかみのところ。目尻と眉尻を結ぶ線の中央で、少し凹んでいるところ

片頭痛の場合は、入浴や運動、飲酒は避けて、ここを冷やすと痛みが和らぐ場合がありますので試してみてください。
③腹式呼吸で自律神経を整える
呼吸は自律神経の働きで動いています。そのため、呼吸を整える事は自律神経のバランスを整えることにつながります。
仰向けになり膝を立て、肩と腕の力を抜いて、5秒かけて鼻からゆっくり吸って、5秒かけてゆっくりはきます。そして、吐き終わったら、口を閉じて5秒間息を止める、
ゆっくり吸って、吐くを繰り返す事で、徐々に体はリラックスされて自律神経を整える事ができます。
④豆もやしで体の余分な「湿」を取り除く
漢方の考え方になりますが、豆もやしには利尿作用と熱を冷ます作用があり、体に湿が溜まって起こる頭痛に効果的です。
また塩昆布にも同様の効能があるとされていてむくみ改善効果も期待できます。
「豆もやしの塩昆布あえ」を食事の一品に加えて「湿」を取り除きましょう。
レシピ「豆もやしの塩昆布あえ」
①豆もやしを洗って5分茹で、水で冷やす
②ボウルに水を切った豆もやし、塩昆布、鶏がらスープ、ごま油を入れて混ぜ合わせます。
③お好みでしょうゆを少したらし、白胡麻をちらします。
参考文献:しんどい低気圧とのつきあいかた
まとめ
気圧や気候の変化による頭痛は、日常からのケアが大切になってきます。
日々変わる気圧のストレスに対応するには、「少し、しんどいな」この時の体のサインを見逃さないようにしたいですね。
この時に、鍼灸で自律神経を整えておけば、頭痛が長引くことも少なくなり日常を過ごしやすくなると思います。
鍼灸でリラックスして、ストレスにうまく対応できる心身になってもらいたいと思います。
当院では、あなたのお体の状態をしっかりと把握し、
カウンセリングした上で最適な治療プランを提案いたします。
不調が続いてお困りでしたら、お気軽にご連絡いただけると幸いです。
ご予約は、℡またはネット予約、LINEで承っています。
またLINEチャットで、お体や施術に関するご質問だけでも大丈夫です。
お気軽にご連絡ください。


大阪市中央区谷町7丁目1-49冨田ビル202号
大阪メトロ谷町線・長堀鶴見緑地線 谷町6丁目駅③番出口から徒歩2分
谷町筋から空堀どーり商店街を東へ50m 花匠 山頭花さんの横階段を2Fへ
土日 祝日も営業
Akira鍼灸Conditioning Lab



コメント